著者
Meeks et al., (2021)
論文タイトル
Structural Barriers to Student Disability Disclosure in US-Allopathic Medical Schools
URL
https://journals.sagepub.com/doi/full/10.1177/23821205211018696
概要
2020年のAAMC医学生卒業時アンケートでは、7.6%の学生が自分に何らかの障害があると回答しており、そのうち障害を開示して配慮を受けたのは47.4%にとどまった。「必要ない」という人もいるが、評価に対するバイアスの恐れなどで受けられないという回答も。
COIに関する説明あり。
学生が障害をオープンにすることにおける主要な構造的なバリアは、そこに利益相反(COI)が生じること。利益相反の一つのメカニズムは、評価役割もしくは学生支援の役割を担う者が、学生の障害や配慮要請にまつわる情報を得てしまうこと。また障害そのものについて判断する委員会に参加している者も利益の相反を感じることがあり、障害のある学生に関する適切な配慮の実践に関して十分な知識や妥当なルールを持たないかもしれない。このような状況では、評価プロセスにおける偏見や差別を恐れて、学生は障害をオープンにすることにためらいを感じる。医学部の学部長が配慮の決定を調整する際も、学生の懸念は大きくなるかもしれない。このような場合、学生は、学部長が医学部の業績評価(MSPE)を含む、学生の将来にとって重要な評価に関与していることを知り障害をオープンにしない可能性あり。 障害開示の際に構造的な利益の相反が生じることは、学生の障害開示の意欲をそぐ可能性がある。