著者
Meeks et al., (2019)
論文タイトル
Change in Prevalence of Disabilities and Accommodation Practices Among US Medical Schools, 2016 vs 2019
URL
https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2756168?resultClick=1
概要
アメリカ医学教育連絡委員会(Liaison Committee on Medical Education: LCME)に加盟している学校を対象に行った調査。2016年と2019年に両方回答している64校内では、障害のある医学生は、2016年に2.9%(1142人)で2019年には4.9%に上昇。最も多い障害はADHD。精神障害が20.4%から32.3% に、慢性疾患が13.3% から18.0%に増加。学習障害は、21.4% から 18.3%に低下。
環境調整・合理的配慮に関しては、授業・試験(時間延長、静かな環境、休憩を入れるなど)、学習支援(出席の調整、ノートテイク、授業の録音、音声認識ソフトの仕様など)、人間工学的なハード面の調整、プログラム調整(カリキュラム上、長期履修)、生活調整(個室利用、サービスアニマルの使用など)等。
臨床実習については、試験(時間延長、気を散らすものを減らす)、一般的な臨床状況での調整(現場の変更、臨床実習に出る年限を遅らせる、夜のオンコールを行わない)、臨床での手技の変更(Assistive technologyを用いる、シミュレーションラボで行う、助手が診察を手伝う)、聴覚障害への対応(文字通訳をつける、手話通訳、特殊電話、専用ポケットベルを使う)など。