(ChatGPT5.2により作成した要約を一部改変)
著者
Nguyen. M, et al., (2025)
論文タイトル
Discrimination Experiences Among Medical Students
URL
https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2840275
概要
背景
医学部生に対する人種、民族、性別、性的指向に基づく差別の存在は、これまでの研究で明らかにされてきた。一方で、障害のある医学部生(Medical Students With Disabilities:MSWD)が経験する差別の実態や、障害と性別・人種・民族が交差することで差別経験がどのように増幅されるかについては、十分に検討されてこなかった。
目的
本研究は、医学部在学中に経験する一般的差別、性別に基づく差別、人種に基づく差別と、障害の有無、性別、人種・民族との関連を明らかにし、さらにこれらの属性が交差することによる影響を検討することを目的とした。
方法
2020~2022年に米国のMD課程認定医学部を卒業した学生を対象とする横断研究である。自己記入式調査に回答した45,705人を分析対象とし、修正ポアソン回帰分析を用いて、障害の有無、性別、人種・民族と各種差別経験との相対リスク(RR)を推定した。解析は2024年10~11月に実施された。
結果
対象者のうち8.5%が障害ありと回答した。障害のある医学部生は、障害のない学生に比べ、一般的差別、性別差別、人種差別、複数の差別を同時に経験するリスクがいずれも有意に高かった。特に、アジア系・黒人・ヒスパニック系の女性MSWDでは差別経験の割合が顕著に高く、一般的差別・性別差別・人種差別のいずれも25%を超えた。白人男性で障害のない学生と比較すると、一般的差別はアジア系および黒人女性MSWD、性別差別は白人およびアジア系女性MSWD、人種差別と複数差別はアジア系および黒人女性MSWDで最も高いリスクが示された。
考察
本研究は、医学部生における差別が単一の属性ではなく、障害・性別・人種/民族が交差することで大きく増幅されることを示している。特に女性かつ人種的マイノリティである障害学生は、複合的な差別にさらされやすい。医学教育においては、障害配慮のみならず、交差性(intersectionality)を踏まえた包括的な差別対策と制度改革が不可欠であることが強調される。
