“The Forgotten Minority”: Perpetuation of Ableism in Medical Education(”忘れられた少数派”医学教育における能力主義(ableism))

著者

Haywood C, et al., (2025)

論文タイトル

“The Forgotten Minority”: Perpetuation of Ableism in Medical Education

URL

https://link.springer.com/article/10.1007/s11606-024-09308-2

概要

アメリカではおおよそ4人に1人が障害がある人だが、障害の有無により、医療の質や医療へのアクセス、医療におけるアウトカムに大きな格差がある。米国の医学校において、障害のある人に関してどのような教育がなされているか、教員と医学生(計17名)にフォーカスグループインタビューを行った。(1)標準的なカリキュラムから障害関連のことが漏れていること、(2)障害が個人の中の問題として扱われていること、(3)医学界に障害のある人に対する差別が蔓延していること、(4)カリキュラムの変更推進が、担当教授陣や学生主導の努力に頼りすぎていること、などが抽出された。またデータから、個人的・組織的責任の回避や、社会的・研修的文脈を超えた能力主義の浸透など、米国の医学教育において障害のある人に関する研修を取り入れることにおける多様な障壁要因が明らかになった。